まさかの浪人予定から一転、後期の追加合格でギリギリ国立大医学部医学科の末席を与えられ、人生が180度変わった娘ぽや子(※JD娘を改称しました)。4月の1ヶ月間は水を得た魚のよーに青春を謳歌していました。大学でも友達を作り、高校時代の友達ともコロナ対策しながら遊びに出かけ、それはそれは絶好調の日々でした。
・・・それがGWに入って一転しました・・・高校時代の元彼とひさしぶりに会って映画を見て、ぽや子がすこうし好意をほのめかせたところ、はっきりこう言われてしまったのだそーです(笑)
「俺はFラン大の歯学部だから、君とは釣り合わない」
元彼は私大の歯学部に進学していました。医学部志望でしたが国立も私立も全落ちして、浪人する予定でいたところ、母親に頼み込まれて受験した私大の歯学部に辛うじて合格し、そのまま進学したとのことでした。
元彼曰く、「俺なんか親の敷いたレールに乗っかって、言われるがままにそれまで考えたこともなかった歯学部に進学するんだよ。母親に頼み込まれた時に、歯学部にいく条件として、外車買ってもらう事になってる。俺はそんなポンコツな奴なんだよ。俺のFラン大学の学生もそんな奴ばっか。金持ちのボンボンとかシャネルやエルメスが当たり前のお嬢様とか。国立大医学部に現役で進学して、将来医者になる君とは、もう住む世界が違うとまでは言わないけれど、きっと話が合わなくなってくる。君にはもっといい男が現れるよ。俺なんかと付き合うのは、時間の無駄なんだ。」
・・・要約すると上記のよーなことを言われ、これまで通り「友達」として付き合いたいと言われたそうです。
女医も女子”医”大生もモテない日本
ぽや子は傷ついた様子で、「ママに話して少し気持ちが楽になった」と涙ぐんでおりました。ぽや子によれば、これまで告白される事は多々あっても、フラれたのは生まれて初めてなんだそーです(笑)母からみれば、ぽや子は性格もスタイルも顔面偏差値も65程度、と勝手に思っております(←超親バカ)。
そういえば以前読んだ「ルポ東大女子」でも、同じように学歴で逆差別される東大女子の苦悩が描かれておりました。東大全体の2割しかいない東大女子達はさぞや学内でモテるのかと思いきや、逆に学内サークルでは「東大女子お断り」の暗黙のルールが存在し、入れるのは近隣の女子大限定というサークルも存在します。東大女子は逆差別され敬遠されるという辛い現実に衝撃を受けました。社会に出れば更に「東大女子」と白い目で見られ陰口を叩かれます。「東大ブランド」は実は、ごく一部の特権階級以外では、将来へのプラチナチケットなんかじゃないのです。特に女子は、ごく当たり前の社会生活をおくる上ではむしろマイナスに作用する事が多いのですね。
医大生も、女子は全体の3割弱だと聞きますが、やはり東大女子と同じで世の男性から敬遠されるのでしょう。モテない女医専用の「女医コン」があるというのは、「最高のオバハン」という林真理子さん原作・大地真央さん主演の土ドラで最近初めて知りました(笑)ちなみにこの小説(原作)も、元名古屋嬢で美容整形外科医の女医が主人公で、めっちゃ痛快で面白いです。
東大女子や女子医大生がモテない背景には、日本は依然として女性の地位が先進国の中でも最下位レベルで低い国であり、歴史的に男尊女卑の社会だから、にあります。よって自分より高学歴・高収入の女性を、男性は総じて好みません(もちろんそうでない男性もいますが)。そんな女性を妻にもてば、一生頭が上がらないとか、コンプレックスを刺激されながら生きていくハメになるわけで、「女は愛嬌」ではないですが、頭が悪くてもキレイでかわいくて若い女性が好まれるのが、この日本という国の実情なのです。
という事で、いきなり厳しい世間の洗礼を浴びた娘ですが、私からは、
「自分以上のレベルの大学の、医学部生のカレを見つけなさい。元カレが言うように、それ以外の人とつきあうのは、ほぼほぼ時間の無駄だから」
と励ましたのでした。いつか娘ぽや子に、本命の素敵な彼ができることを願って。
大学に入ったかと思ったら今度は、就活〜婚活と次々と子供達に乗り越えなくてはならないハードルが立ちはだかります。医大生の場合は就活はないので、一足飛びに婚活になるわけですが、女子の場合は医師は決して(恋愛・婚活方面では)売り手市場ではない事を念頭に置いておかないと、あっというまに独身で三十路に突入してしまいそうだ、とかなり気の早い心配の種を見つけた今日この頃でした。