我が家は家族全員がスマホを持っているので、LINEで「湯島家」というトークルームを作って、気軽にチャットできるようにしています。
一昨日、息子トムが「you tube始めたよ~!」と言って初回の動画のURLを送ってきました。最新ガジェットを紹介するチャンネルを始めたそうで、見てみるとなかなかクオリティの高い内容になっていて感心しました。
かつてトムがスマホを持ち始めたころ(2010年頃)、「将来なにになりたいの?」と聞いたら、当時人気者となりつつあったYou tuberのヒカキンに影響されて「You tuber!」と即答した事がありました。
今でこそ小・中学生のなりたい職業ランキングのトップ5に「You tuber」がランクインしていますが、当時はYou tuberなどは職業とはみなされておらず、「素人の暇つぶし動画」くらいにしか捉えられていませんでした。当時、トムの答えを聞いて私は激しく落胆した事を思い出します。
「そんなニートみたいな訳のわからない人種になるために、中学受験したわけじゃない!ちゃんとまじめに考えなさい!!」
・・・トムに雷を落とした事を懐かしく思い出します。あれはまだたったの10年前の事なのですね・・・
今、時代は第4次産業革命(IT時代)のまっただ中。IT産業が大きく世の中を変えつつありますね。良い学校に入って、良い会社に入れば人生安泰という価値観はどんどん崩壊しているし、実態もその通りになりつつあります。親世代は自分が生まれ育った価値観や考え方を捨てて、自分自身も変化していかないと社会の中で生き残れないし、子供の将来にも古い価値観を振りかざして過干渉し、その可能性をつぶしてしまうリスクがあります。いつの時代も親世代の価値観は子供にとっては「時代遅れ」ですが、今はそれが最も激しい時代なのですね。気をつけねば。
人に雇われない生き方をしてほしい
壮絶な努力をして東大に入ったからこそ、普通に就活して普通にサラリーマンになり、その小さな企業の中の横並びの出世競争で消耗するのではなく、その「壮絶な努力ができる才能」を生かして、より大きなフィールドで戦ってほしいと願うようになりました。トムでなければならない自分だけのゲームステージを創りだしてくれたらな、と思います。
トムはガジェット好きで、最新のガジェットが出ると警備員のバイトで貯めたお金でじゃんじゃん買ってしまうので困りものですが、こうしてyou tubeで情報発信する事でそれなりに意味があるものになります。かなり熱のこもったレビューを挙げています。いつのまに身に着けたのか動画編集のスキルもプロ並みでした。。かつてスマホ存症だった時期に見まくったYou tuber達の動画が、参考になった事はいうまでもありません。過去の経験のなにが役に立つのかわかりません。逆に若いころに紆余曲折が多いほうが、一見無駄に見える点と点がつながって、いつか太い線になり、才能爆発への導火線になるのだと思います。間違いありません。親は迷いながらも子供を信じて応援するしかありません。
ちかぢかYouTuberとして稼いでくれるよう祈ってます。