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5. 東大生の中学受験

東大生の中学受験(2)~中学受験を決意した日②~

小5夏の終わりに中学受験塾の門をたたく

夏休みが終わり、私は息子トムを連れて中学受験塾の門を片っ端から叩きました。とはいえ公立王国の田舎では、中学受験の指導を専門にしている塾は当時は2~3校しかありませんでした。もれなく入塾テストとして算数と国語のテストをその場で受験させられるのですが、算数はともかく国語は壊滅状態の息子….😱

その結果を見て某塾では、

「お母様、ご存知でしょうか?

中学受験をされるご家庭では、遅くとも小学校4年生から専門の塾に通うのですよ、もちろん補習校ではなくてね。中学受験の専門塾では受験用の算数・国語・理科・社会の全教科の全単元を、3年間かけて何度も繰り返し履修するのです。

当塾では最終学年(6年生)から入塾なさるお子さんは、別の塾からの転塾であるケースが殆どです。

これまで受験用の勉強を全くなさってこなかったお子さんが、当塾に入ったケースは皆無です。

今から当塾に入塾なさっても、大変なご苦労を強いられる割に、成果は(この国語の成績では)ご期待に添えかねるかと・・・

と、無知で世間知らずな母親(私)をあからさまに嘲笑しつつ、断られたものでした….まぁ、当たり前といえば当たり前なのですが。

やっぱり無理かなぁ…と諦めかけていた時、ダメ元で受けた最大手塾の室長が、なんとチャンスをくれました。そこでも入塾テストの結果は国語が合格点に達していなかったのですが、12月から始まる冬期講習10日間に参加して、その後の総仕上げテスト&再度実施する入塾テストを見たうえで判断したい、とのオファーをくれたのです。

トムのこの時の気持ちは、当然ながら私立中学に行きたい訳ではなかったと思います。

「今のこの小学校で、仲の良い友達もいて、どうして別の中学に行かなくてはいけないんだろう??

でもお母さんがこれほど強く勧めてくるなら、それはきっとその方が良い事なのだろうな」

と素直に思っていたのだと思います。 

(男の子は特に)反抗期が始まる前にある程度安心できる環境に入れてしまうのがよい、と当時は漠然と思っていました。

兄が高校生の時に毎日のように両親とケンカするのを見てきたので、男子の反抗期は本当に大変だと、私には刷り込まれていました。

実際にトムは高校生になると異星人と化し、常時スマホばかりいじって私とはあまり会話せず、まともにコミュニケーションが取れない時期が到来しました。男子お約束?の、壁に穴もいくつかあけました😱

私は偏差値55位の私立中学を第一志望校に据えて、9月から12月までの3カ月間で特に国語の学力を急速に上げるべく、個別指導塾にトムを入れました。 今思うと全く効果はありませんでしたが、必死な親子の二人三脚の受験体制が始まりました。

夫はというと、

そうまでして私立中学に入れなくてもいいんじゃないの?

 公立中学で伸び伸びと過ごすのが一番だ!

と反対していましたが、私は全く聞く耳を持ちませんでした。

子供の教育にお金をかけると、逆に子供をスポイルしてしまうという謎の迷信が、はびこっていました。

ただし、夫のそういうスタンスを、のちに逆に幸いだと感じるようになりました。

トムの成績が芳しくない時や投げやりになった時などは、私はどうしても苛々してしまうのですが、夫はトムに、

「嫌なら中学受験なんていつでも辞めていいんだよ、トム。

パパはもともと反対なんだからね😉」

などと私と全く逆の声掛けをするのです。さらにはボーリングや釣り堀などの遊びに連れ出そうとする始末….するとあまのじゃくのトムは「やめてたまるか」と思うらしく、逆に良いカンフル剤になったようです。

結局トムは、どんなに成績が上がらずのたうち回っても、中学受験をやめたい、と言い出す事は一度もありませんでした。

夫婦で同じ方向を向いていると、子供は追い詰められてしまう時があります。あまりバラバラな意見でも子供を混乱させてしまいますが、ここは、という時には父と母が敢えて逆の立場・役割を演じる事で、「自分には選択肢がある」という事をトムに示す事はできました。中学受験は強制ではなく、あくまで自分自身の意思次第なのだという逃げ道を、残しておくことができたのだと思います。

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