待望の入学式
息子トムが入る事になった学園は、キリスト教の男子校ですが、入学式の時の校長先生の祝辞が、泣けました。
祝辞の冒頭にこう仰ったのです。
「….あなた方は、神様に選ばれて今ここに居ます。
偶然ではない、他の誰でもない、あなた方ひとりひとりを、神様はお選びになった。
そして私たちは、あなた方に出会えた事に心から感謝します。
今日という入学の日を、一緒に迎える兄弟たちを、互いに尊重し、私たち教師と一緒に成長し、
有意義で素晴らしい6年間にしましょう。」
これを聞いた瞬間、周りのお母さま方の涙腺が一気に崩壊したのを憶えています😂皆いっせいにハンカチを取り出して目頭に当て始めました。あちこちからすすり泣きすら聞こえます。
雨の日も風の日も雪の日も、重いリュックを背負って遠くの塾まで通った12歳の少年達。
どんなに成績が低迷しても逃げる事なく、未来を信じて必死に最後まで頑張った。どの子も必死に頑張ったのです。
その結果が今、目前に開けている未来への扉なのだと、私もやたらに感動して涙が止まらなくなりました。
講堂の壇上の壁に掲げられた十字架とキリスト像と、壇上に立つ校長先生のお姿に後光が差して見えました。
そしてそこに集う、ぶかぶかの制服に身を包んだ、まだあどけない新入生たちの頭上に、天上から光が降り注ぐような錯覚を覚えました。
「この学校にはいれて、本当に良かった」
心底救われた気分になったのでした。
…..しかしこの後、息子トムは、ご多聞にもれず中二病やらゲーム中毒、スマホ依存症などをさまざま発症し、その都度面談で厳重注意を受ける事になるのでした…