コメント欄にご質問をいただいたので、お返事も兼ねて掲載させていただきます。この時期、同じような不安や悩みを抱えていらっしゃるご家庭が多いかと思いますので、取り上げさせていただきました。
息子トムの経験談をもとに稚拙ながら回答させていただきます。ご参考にしていただければ幸いです。
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湯島様、今晩は。
初めまして、いつも楽しみに拝見しております。
ありがとうございます。そういって頂けると、ブログ継続の励みになります。
先月、中学受験が終了した小学6年生男子の母です。
息子なりに頑張りましたが、第一志望校にご縁がなく、偏差値は低いですが、親としては息子に合う学校を滑り止め校にご縁を頂き、進学する事になりました。
お疲れ様でした。お母さまからみて、息子さんに合う学校だという事ですね。うちも同じでした。
初めは息子も第一志望校に行きたい、高校受験して入学したい(←悔いなく勉強していればご縁があったかも)と言っていましたが、今は何も言わなくなりました。
私も第一志望校はとても良い学校と思っていたので、子供よりも私の方が日に日に後悔が増しています。もう、どうしようもない事ですが、ご縁を頂いた学校で息子は楽しく過ごす事が出来るのか…トムさんのように変わる事が出来るのか、不安な日々を送っています。
その気持ち、痛いほどよく分かります。親の方が引きずってしまいますよね。ところが息子トムは入学して、一週間で(第一志望に落ちたことについて)何も思わなくなったと言っています。中学生になることで環境が激変するうえに、学校側でも新入生歓迎会や部活の紹介イベントなど盛り沢山に企画していて、くよくよしている暇がないほどだったと記憶しています。
湯島さんは、第一志望校、難関校のご縁がなかった時、どのように受け止めていましたか?
結果として、トムさんの可能性を引き出した6年間は大成功だった訳ですが、第一志望校にご縁があって進学した場合、やはり東大に進学されていたでしょうか?
息子トムが第一志望に落ちた時は、私自身はしばらくひきずりましたが、「その学校に入学してもトムは幸せな6年間を過ごせないというメッセージなのだ」と捉えて、ある時点ですっぱり割り切りました。ご縁がないということは、そういうことですよね。
トムが東大に進学することに大きな影響を与えたのは中高の恩師なので、もし第一志望校に行っていたらこの恩師(若き熱血数学教師)には出会えていなかった訳で、東大に進学していたかどうかは分かりません。もしトップ校に行っていたら周りの友達は皆東大志望、などという環境が当たり前でしょうから、そうした方面での動機付けで東大進学を決意していたかもしれませんが、周りが皆東大を当たり前に目指す環境で、破天荒なトムが6年間をのびのびと過ごせたかは分かりません。
私自身は、中学受験は「環境を買う」ことだと思っていまして、大切な思春期の6年間をどんな仲間や教師とともに過ごすのかが最重要だと考えてきました。そしてトムに聞いてみたところ、それはオカンの言う通りだったね、と(笑)。私立の中高一貫進学校であれば、カリキュラムや施設の充実度等で大きな優劣はほぼないと思うので、たとえば第一志望校との偏差値が5や10違っても、正直言うと大した問題ではないと思います。要は本人がその環境でいかに自信と余裕をもって成長できるか。かえって中堅校や偏差値の低い中学の方が、学校を挙げて名誉挽回のために補習授業したり面倒見が良かったり、教師陣も若くて熱心だったり。
特に中学時代は、家庭環境がほどほどに同じレベルの友達と、若くて熱心な教師陣、そしてその教育理念に醸成された健全な学校風土があれば、子供達は自分で勝手に成長していってくれるのだと思います。
不躾な質問で失礼しました。
もしよろしければ助言よろしくお願い致します。
こちらこそ長文となってしまいました;
以前の記事にも書きましたが、はじめは親子ともにどんよりしていても、子供はすぐに慣れて楽しく充実した学園生活を送りだします。心配はいらないですよ。
お答えになっていないかもしれませんが、またいつでもお気軽にコメントくださいませ。
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