娘ぽや子が通塾中に、一度塾の先生に聞いてみた事がありました。「鉄緑会は名古屋にはできないんですか?」と。「その予定はありません」ときっぱり即答されました。
鉄緑会が名古屋にできない理由
通塾するうち、その理由がわかってきました。
・・・要するに講師陣やチューターが確保できない訳ですね・・・。
鉄緑会の最大の特徴は「東大専門塾」という点です。特に東大理三定員100名のうち、60名超の学生が鉄緑会出身者と言われています。
そしてその講師陣は、現役東大生・東大卒業生のみ。(大阪校は京大生のみ)つまり現役の東大生・京大生が大学に通学しながら勤務できる範囲でないと、開校が不可能なわけです。東大卒の社会人講師がいるのかもしれませんが、私の知る限りでは現役大学生が圧倒的に多い印象でした。
生徒は東大を目指して集まる訳なので、そのロールモデルとなる、歳の近い東大生が教えるのが最も効果的なのです。東大生も、自分がお世話になった鉄緑会で、今度は後輩達を育てる事に熱が入ります。ついこの間まで受験生だった自身の実体験から、受験生がどこでつまずき、どんな悩みをもち、どんな教え方やアドバイスをすれば伸びるのか、東大受験のツボを熟知しているので、即実践に活かせます。
最新の受験情報にも精通していて、授業の合間にはキャンパスライフについて語ったりもする事で、生徒のモチベーションアップにも貢献できます。東大受験における最も最適な講師陣は、ベテランの社会人講師ではなく、現役東大生なのですね。鉄緑会はいわば、東大生が東大生を生産(育成)するために合理的にシステム化された一種のコミュニティなのでしょう。
京都・大阪校においては京大生。これ以下の大学の学生では、学力的にも東大・京大受験生を指導できない、というのがもう一つのシンプルな理由でしょう。
大阪校の合格実績を見ると、灘・洛南→東大理三 が多く、かの佐藤亮子ママの4人のお子様達も全員、このルート(灘・洛南→鉄緑会→東大理三)で合格された訳ですね。
他には大阪校だと京大医学部が多く、大阪大医学部や慶應大医学部、京都府立医科大などが続きます。東大や他大学の非医学部へも合格者も多くいますが、やはり医学部合格者が圧倒的に多い印象です。近隣のご家庭では、東大を目指さなくても、東大に向けた勉強をしていれば大抵どの大学にも受かるからという理由で、鉄緑会に通われている方も多いのだと思います。
東大理三合格の裏に「鉄」あり
ぽや子の学校で、東大理三に現役合格した男子がいました。面談の時にその生徒について興味津々で尋ねると、先生は渋い表情で、
あまりお伝えできる事はありませんね。
と剣もホロロ。天下の東大理三に現役合格を果たしたのに、一体どういう事なのかと問いただすと、やっと重い口を開きました。
いくら東大理三に合格しても、学校の授業をおろそかにする風潮は、先生達の間ではやはりNGなのでした。当然かも知れませんが・・・。「そーまでして鉄緑会に通わなくては、理三に受からないのか・・・」とぽや子が思ったかどうかは定かではありませんが、この時の先生の冷ややかな態度とコメントは、オールグラウンダーかつ皆勤賞を目指すぽや子には、少なからずマイナス影響を及ぼしたと思っています。
SEAや駿台予備校
名古屋にはSEAという塾があり、名古屋市昭和区にある一校のみですが、地元の名古屋大学医学部医学科に多くの合格者を輩出しています。東京にあるSEGと提携しており、同じテキストやカリキュラムを使用しています。月謝は鉄緑会もSEAもあまり大差ないという感触です。息子トムの時の、かなり昔の情報になりますので間違っていたらご容赦ください。選択する科目や学年にもよりますが、だいたい月4万前後/1教科くらい、これにオプションや冬期・夏期講習をつけると年間100万位になるかと思います。(確かな情報は直接お問い合わせくださいませ)
娘ぽや子は最終的には駿台予備校にお世話になりました。↓↓↓理由は様々ありますが、
本人の感想も交えて、また次の記事で触れていければと思います。
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