超難関校が求める生徒像を知る
子供らが中学受験した際に、難関校ほど入試問題に特色・特徴がある事を感じました。その学校が求める「生徒像」がはっきり判るような出題もありました。各教科の難易度や出題傾向は専門家が分析しているので、私は数値化できない、そうした「入学基準」について書いてみたいと思います。
某トップ女子中学校の意外な設問
娘ぽや子が受験した某トップ女子校の国語(社会?)の入試問題に、以下のような問題がありました。(※記憶が曖昧なので正確な問題文ではありません、悪しからず;)
「 伝統的な日本の建築様式に見られる、座敷の上座の、ゆかを一段と高くしたところ・壁に掛け軸をかけ、床に花・置物などを飾る場所をなんと呼ぶか。漢字を用いて三文字で答えよ。 → ◯◯○ 」
・・・といったような問題でした。一問だけでしたが「なんじゃこりゃ!?」と拍子抜けした記憶があります。まぁ奇問の一種ですよね。
正解はもちろん「床の間」ですが、ぽや子が持ち帰った問題用紙の余白部分には、鉛筆で「わしつ」とか「たたみ」とか書き殴られていて、悶絶した痕跡が残っていました。
一見サービス問題に見えるこんな設問で間違えるなんて、と内心私は怒りが込み上げました。
・・・我が家は4LDKのマンションで、和室には半畳ほどのミニ床の間がついていました。しかしお恥ずかしい話ですが、当時はその和室は物置部屋と化していて、床の間にも物が押し込まれているひどい有り様でした。ぽや子が「床の間」を認識していなかったのも無理はありません(滝汗)
私は深く深く反省しました。これをサービス問題と見るか、実は学園側の深い意図による出題と見るかは、配点が公表されないので分かりません。しかし深読みをすれば、こうした奇問を出す学校の意図は明確です。和室に床の間があるようなご家庭の子女、ひいては日本文化の必要最低限は常識として理解している児童を、求めているのです。
和室の床の間には立派な掛け軸と生花が活けられ、母親が毎朝お水を取り替えるような、そんなご家庭がありありと想像できます。・・・盲点でした。
偏差値では測れない「育ちのよさ」「躾のよさ」
偏差値はクリアして当たり前。さらに学園が生徒に求めるものは、日常の暮らしの中で、家族との交流から得られる常識や教養といった、数値化できない素養なのです。勉強だけ出来ればOKじゃあないんですよね。家の手伝いをしたり、祖父母と交流したり、そうした生育環境から醸成される「育ちの良さ」「躾の良さ」なのです。
ちなみに最近読んだ本で通じるものを感じたのでご紹介↓。まずは親が変わらないと、子供だけ「育ち」がよくなるのも不可能です(苦笑)。
時々いますよね。おっとりしていて余裕のある女性。決して華美ではないのにちゃんと存在感があって、歳下でも歳上のようなゆとりを感じさせる人。こういう人が「育ちがいい人」なんだと素直な私は納得しましたよ、はい。
祖父母との交流
これからお盆休みに入り、コロナ渦ではありますがご実家に帰省されるご家庭もあるかと思います。そしたら是非おじいちゃん・おばあちゃん、親戚の方々とお子さまを交流させましょう。これから中学受験されるお子さんをお持ちのお母様の親世代は、もう戦争体験を語れる世代ではないかもしれませんが、万が一当時をご存知であれば、そういうお話をして貰うのもよいでしょう。色々な世代の方のお話を聞いて、知らない言葉や単語、事象が出てくるかと思います。そしたら即座に子供と一緒に調べておきましょう。
夏休みは夏期講習が忙しくて勉強ばかりに没入しがちですが、難関校ほどこうした教養や常識を問う傾向があるようにも感じます。
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