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東京大学

令和初の東大入学式の祝辞

東大入学式の祝辞

平成31年度の東京大学入学式の、上野千鶴子名誉教授による祝辞には痺れるものがありました。今でも全文を読み返すと鳥肌が立ち、心の琴線にビシバシと響きます。

祝辞全文:

<https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html>

「がんばれば報われる」と純粋に信じてこられた、そのメンタリティーこそが恵まれた環境の産物であり、その恵まれた環境と能力を、恵まれない人々をおとしめるためにではなく、助けるために使って欲しい」

恵まれない人々とは、ここでは女性を指しておられます。日本は、先進諸国の中で社会制度・慣習における女性差別が特に顕著な国(ワースト4位)だそうです。

実際に東京医科大の女子受験者への不当な一律減点施策が露呈したのは記憶に新しいところです。

上野教授はフェミニズムの産物である「女性学」の権威であり、日本社会の隠れたタブーを是正しようとしているそのお方に、未来のグローバルリーダーが集う入学式で手厳しい祝辞を述べさせるところに、東京大学の最高学府たるゆえんを感じると同時に、その「本気の挑戦と覚悟」を感じます。   

大学時代に米国に1年間の交換留学をした事があります。もう〇十年前の話になりますが、専攻は「社会学」で、その中で当時は新しい学問であった「女性学」という講義を受講した事を思い出しました。

アメリカはやっぱりフェミニズムが進んでいて、面白い学問があるのだなぁ」と感心し、珍しくて新鮮なその講義を毎回楽しみに受講していたものでした。大学内でも人気の講義で、300人くらい入る大学の大ホールは毎週ほぼ満席で、受講生のほとんどがアメリカ人の女子大生。教授も40代くらいの美しい女性で、いつもDiet Cokeを傍らに置いては時々ごくりと美味しそうに飲みながら、ボストン訛りの英語でレクチャーして下さったのを憶えています。アメリカにもやはり根深い男女差別があるのだと、意外でした。

実際に「女性学」は40年前に生まれた学問で、当時は「学問のベンチャー」だったそれを、日本でいち早く大学教育に取り入れたのが上野教授であると知り、感慨深い気持ちになりました。

「女性活躍推進」

企業は政府が打ち出す「多様性重視」とか「女性の活躍推進」に賛同し、女性管理職や女性役員を増やそうとはしていますが、実際の働く現場ではどうなのでしょうか。既得権益を享受するオジサマ達ほど、有能な女性の進出は脅威でしかないと思うのですが、その辺の対応策を講じないと実際にはなかなか変革は進まないのかとも思われます。

上野教授のような指導者がいる環境で学べる新入生達が、とても羨ましく感じるニュースでした。

「~ 知を生み出す知を、メタ知識といいます。

そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。

ようこそ、東京大学へ。」

・・・かっこよすぎて溜息が出ますね😍

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