2021医学部受験

なんで娘が医大生に!?

娘ぽや子(※JD娘あらため)長い長い受験生活が、本日やっと終わりました(涙)

この2ヶ月半は、親娘にとっては1年以上にも感じられる、重くて苦しい時間でした。同時に、たくさんの事を学んだ濃密な時間でした。

娘の戦績は1勝2敗でした(昨日までは)。医学部医学科を目指す娘ぽや子は「絶対に現役で○○大学医学部医学科に合格する」との決意を胸に、共通テストの結果が9割を微妙に切っても、バンザイシステムでC判定でも、高校の担任との面談で志望校を変更するよう勧められても、「せっかく今までここを目指して頑張ってきたのだから、受験したい」との意志を貫き、前期で第一志望の大学を受験しました。後期も、結果的には志願者倍率数十倍となる国立大学医学部医学科に出願しました。前期で受験した場合はB判定で、後期となるとD判定でした。

途中で私大医学部医学科の合格を頂きましたが、サラリーマン家庭の我が家では、3500万/6年間の授業料を払う余裕もなく、入学金の150万円も振り込まずに、国立一本に絞りました。

前期の大学の入試に手応えがあり、C判定なのにも関わらず親娘ともどもすっかり合格できる気でいたのですが、前期試験が終わった翌日から、まじめなぽや子は後期の大学の赤本を解き始めました。ところが「めっちゃ簡単で時間が余った」というので、3年分を消化してそのまま放置していました。前期の合否待ちの2週間は、期待と不安が入り混じり、2ヶ月間にも感じました。

そして、前期の結果はあっさりと、不合格でした。

データは無情にも正確だったと、ここで親娘ははたと現実に立ち返ります。その2日後に後期の試験を受けるのですが、「過去問はめっちゃ簡単だった」と言っていたにも関わらず、受験して帰宅した娘ぽや子は、あまりの出来なさ加減に泣きながら自室に直行しました。・・・「得点は6割がいいとこ。もうダメだ、落ちた」と。後期は足切りが入り、数十倍から10倍程度まで調整されたものの例年の後期の合格ラインは8割は必須です。

その夜、私は必死で兄のトムの浪人時代の話をして、ぽや子を慰めました。ぽや子が何年かぶりに見せた、泣き顔でした。しくしくと涙を流しながらも、多少は前向きにこれからの事を考えるようになりました。

後期の合否が出るまでの2週間は、それはそれは辛い時間でしたが、親娘は不合格を確信していたので、さっさと気持ちを切り替え浪人を決めて、娘はまた机に向かい受験勉強を始めました。一緒に駿台予備校高卒クラスの入学説明会に行き、入学金を全額振り込み、手続きを完了しました。

そして東大卒業式と兄の引越し手伝いのために東京へ行く予定の私に、「一緒についていきたい」とぽや子が言い出しました。「4月から気持ちを刷新するため&兄から浪人生の心得を伝授してもらうために、一緒に行きたい」と。もう結果はわかっているし、家で悶々としていても仕方ないので、ぽや子を同行させました。車で移動する片道4時間半の道中では、Youtubeで「現役医学部生」や「医学部浪人生」が発信している受験勉強のコツや浪人生の心得などの動画を片っ端から流しっぱなしにして二人で車内で聴きました。そして親娘で改めて「医学部受験」の特殊性を認識したのです(今更ですが;)。

「医学部受験」の特殊性

医学部受験とは、その他の学部の受験とは大いに異なり、非常に特異な世界である事。大学のブランドにこだわるその他学部の受験とは異なり、医学部医学科を目指して2浪3浪は珍しくなく、中には10浪などの多浪の中年受験生も一定数いること。特に国公立医学部医学科は激戦で、その背景には高すぎる私大の授業料(3000〜4000万/6年間)を庶民は払えない・本人もそんな多額の借金を若くして背負う自信がない、などの事情がある事。偏差値は例えば東大理1と同等レベルの大学でも、募集人員が2桁違う超絶狭き門である事(多くの大学で医学科の募集人員は100名前後、対して理Iは1,080名。)の実態を、ようやく身を以て認識しました。

後期の結果も当然、不合格でした。

娘ぽや子は、友人達が推薦や現役で志望する大学に次々合格していくのを見ていて、「なぜ私だけ、また同じ勉強を1年間やらなきゃいけないのか」と悔しそうにぽつりとつぶやくのを、胸が潰れる思いで聞きました。それが本音なのでしょう。人一倍頑張って、中高の6年間の内申はオール5でした。6年間、内申点5.0。受験科目以外の科目も手を抜かず、一日も学校を休まず、3年間皆勤賞でした。部活も精一杯頑張り、多くの先輩・後輩からありがたくも可愛がられ、慕われました。コロナ渦で3ヶ月間休校になっても、毎日コツコツと深夜まで受験勉強をしていました。そして受験期に突入し、数学や物理が思うように伸びなくても諦めず、最後まで目標を追いかけて戦い続けた娘を、私は心から誇らしく思います。しかし同時に内心は「また1年、精神的にも経済的にも受験生を支えていかねばならないのか」とため息をつく事もありました。浪人しても1年後に今以上の大学に受かる保証はどこにもなく、ましてコロナ渦で入試制度もどう変容するか読みきれないこのご時世に。

「どこでもいいから国立大の医学科に合格したかった。」

ぽや子は、医学部受験の熾烈さ・特異性を思い知り「国公立なら地方でもどこでもいいから合格したかった。大学名にこだわったのが愚かだった」と悔しがって泣きました。防衛医大に進学する同級生や、前期で敢えて遠方の地方国立大医学部医学科を狙い合格をもらう同級生を羨んで、後悔しました。でもそれも、第一志望に挑戦しなくては思い至らなかった境地です。もし浪人を回避するために長年目指した第一志望に挑戦すらせず、A判定の大学に現役で受かって進学しても、おそらく後から後悔したのではないかと思います。後悔とまではいかなくても、「あの時、自分は挑戦するのをやめた」という潜在意識下のブレーキが、自己肯定感を少しずつ損なうように思うのです。

人生100年時代と言われる昨今で、たった1年や2年の浪人など、長い人生の中では誤差のようなものだと思うし、そこで子供の人生が180度変わるのであれば、浪人生の経験も非常にありがたく貴重なものである事も知っているので、私自身はこの経験を前向きに捉えていました。ただしトムと異なるのは、ぽや子は女子なので、「浪人」という二文字が、親の想像以上に耐えがたいものであるようでした。

ところが天然に明るく、笑いを絶やさない性格の娘なので、その後は吹っ切れたのか、箸が転んでも笑い転げるぽや子にすぐに戻りました。私は、夫やぽや子と、こんなふうにまた一年過ごせるなら、幸せだな、と感じてもいたのです。

後期の結果発表から約1週間後のまさに今朝。

運命の電話が娘の携帯に

後期で受験した大学から、ぽや子の携帯に着信がありました。留守電が残されていて、いつもは知らない番号からの着信はスルーするぽや子だったのですが、大学の所在地が着信番号に表示されていたらしく、とっさにピンときて折り返しの電話をしたそうです。

その時、私は呑気に朝風呂に入っており、リビングの方で夫とぽや子の騒々しい大声が聞こえてきたので「まーたTV番組か何か見て大受けしてるにちがいない。大声だして近所迷惑じゃないの」などと思っておりました。

するとぽや子がバスルームの扉をやおらガラリと開け、

「ママ、○○大の追加合格がきたよ!!!」と。

私は最初何を叫んでいるのか分からず2〜3度聞き直し、「はぁ?またまたぁ。冗談でしょ、やめてよ」

すると夫もやって来て、「本当だって、早く出てこいよ!」

その後は、私はひたすら「えー?」「えー・・」「えええ?」「え”え”え”え”???」と母音しか発音できない状態でお風呂から上がると、いそいで服をきてリビングの二人の元に。

テーブルの上には、大学からの追加合格を伝えるファクスが届いていました。

「へえええええぇええ、、、本当にこういう事ってあるんだねぇえええええええ・・・」

と極めて不思議な感覚に包まれました。話には聞く「追加合格」ですが、宝くじに当たるくらい奇跡に近い幸運で、都市伝説レベルで稀有なことだと思っていたので、まかさ自分達の身に起ころうなどと夢にも思っておらず、よってにわかには信じられず、いつまでも狐につままれたような気持ちなのです。

「追加合格」という奇跡

ましてぽや子は試験の出来は6割、と落胆していたので、後期試験に追加合格がある事すら親娘ともにチェックしていませんでした。(後から、今年度の問題はかなり難化したらしいと知りました。)

明日は仕事を休んで、ぽや子と入学手続きのために大学にいく予定です。もちろんありがたく進学させて頂きます(泣)。より高みを目指して入学を辞退して下さった合格者の方々に、心から御礼を言いたいです。そして、昨日から一転、人生が180度変わったぽや子とともに、大急ぎで大学→駿台予備学校を回り、振り込んだ年間授業料を回収してくる予定です(大学入学許可証を提示すれば、全額返金してくれるとのこと。本当に良心的で感謝します;)。

追加合格の電話がぽや子の携帯にかかってきた時、気づかず彼女が折り返しの電話をしなかったらと思うとゾッとします。5時間程度待って、返信がない場合は次の人に打診がいくようです。

・・・という訳で、春から突如、医学部生になる事になった娘ぽや子。この稀有な体験を、この濃密な2ヶ月半のドラマを、またブログに記す事で皆様のお役に立つ事ができたら、と思っております。

🌸🌸🌸受験の直前に参拝した近所の神社へお礼参りに出かけました。強風と雨の中、桜が満開になっておりました。たくましい桜の姿に、勇気をもらいました🌸🌸🌸

取り急ぎ、ぽや子の受験報告とさせて頂きました。

受験生をお持ちのお母様方、こんな奇跡も結構、起こります。どうか最後まで諦めないで、子供の力を信じて一緒に進んでください。必ず道は良い方に開けます!

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