2020年度「大学入試英語成績提供システム」の導入延期を発表(文科省)!
2019年11月1日(金)、文科省は英検やGTECなどの英語民間試験を活用して大学入試での英語4技能の評価を行う「大学入試英語成績提供システム」の導入を、2024年まで見送ると発表しました。
従来の大学入試センター試験に代わり、2021年1月に実施される「大学入学共通テスト」では、英語4技能「読む・聞く・話す・書く」を測定するため英検やGTECなどの英語民間試験が導入される予定でした。しかしここへきて制度上の不備を指摘する声も多く、なんと導入延期となったのです。導入については有識者の間でも賛否両論ありましたが、民間試験を受験するには高校生の経済状況や居住地域により優劣の差が出る、と言う点が最も深刻な要因と判断されたようです。
新大学入学制度の導入後の第1期生となる我が家のJK娘にとっては、これは大きな衝撃でした。ちょうど1日(金)の朝にTVのニュースで知り、昨日2日(土)にはJK娘が通っている塾の保護者説明会があったので行ってみると、早速この件について塾側にも動揺が広がっていました。塾の関係者は昨日の発表を受けて、準備していた英語関係の資料は全て無駄になりました、と苦笑いしていました😅
JK娘の通う学校でも外部試験の導入に備えて、これまで英検とGTECの受験を高2生以下の全生徒に課してきました。CEFR(セファール)と呼ばれる外国語のコミュニケーション能力を表す国際指標と、英検やGTEC、TOEFLやTOEICなど外部検定資格との対照表を用いて、「難関大学を目指すには最低でもB2~C1レベル(≒英検準1級~1級レベル)を取らなくてはならない」と生徒達にハッパをかけてきました。しかも高3の1年間で受験する2回までの外部受験で認定されたCEFRでのランクが、大学入試センターを通して志望する大学側に通知されるとの事で、1年間といっても実質的には高3の4月~9月までのたった2回の受験チャンスしかないので、失敗は一度たりとも許されないと相当身構えてきました。
JK娘は既に英検準1級を取得済みですが、高3上半期の受験に備えてすでに1級の教本を買って勉強中です。それがここへきて「延期」とは・・・。
これらの勉強が無駄になった訳ではないので良いのですが、新大学受験制度の導入に伴う迷走ぶりを感じてしまいます。何事も改革しようとすれば摩擦や混乱が起きるのも仕方のない事ですが、もうちょっと細部までしっかり検討してから方針を打ち出せないものかと心配になってしまいました。制度についてはこれまで何年も検討してきた筈で、導入実施はすでに来年度に迫っているのです。よりにもよってウチの子がその新制度の第一期生となる訳で。よほど運が良いのか悪いのか😱・・・大当たりの新高3生を抱えるご家庭や学校の先生達は、今後もなにかと翻弄されそうで不安ですね😓
「国語記述式の導入」も?
「大学入学共通テスト」では、国語についても記述式の問題が導入される予定ですが、こちらも賛否両論あるようです。内容は、これまでのマーク式の問題に加え、合計200字程度の記述式問題が加わるというもので、試験時間もこれまでの80分から100分になります。つまり20分で200字程度の記述を書く事が要求される訳ですが、その採点を大学生に任せて公平に採点ができるのか、20分間で自己採点用の問題用紙に同じ文をもう一度書き写す時間があるのか、書き写せない場合に自己採点が正確にできないのでは、などの疑問視の声が関係者の間でもあるそうです。英語の外部機関に比べて採点基準や採点者に不安が残る国語の記述式については、より心配になりますね・・・😓
まだまだ予断を許さない新入試制度です。制度に翻弄されないよう、確固とした学力を身に着けることが大切であるというですね。ちなみにJK娘は毎日部活や習い事、塾を奔走する忙しさなので、自分の好きな時間(主に早朝)で取り組めるZ会の英語コースを受講しております(いつも締め切りに遅れがちですが😓)。兄と同様、「難関大を目指す人はワンランク上のコースをとれば、良問&難問揃いだからなかなか解けないけど、絶対に実力がつくはず」と信じ、続けております。
大学受験の要は数学と英語なので、特に英語の文法を来年3月までに固めるのだそうです😳
JK娘も来年は受験生。よい教材をフル活用して、頑張ってほしいものです😊😊😉