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ワーママTips

「毒親」と「自己肯定感」

「毒親」に育てられたがために、成長しても心の機能不全に陥ってしまったり、自己肯定感が異様に低い人が意外に多いと感じています。「毒親」とは、わかりやすい「虐待」をはたらく訳ではないものの、子供を心理的に支配したり、少しずつ傷つけたりする親の事を指すそうです。

私の友人にも、一見なに不自由のない裕福な家庭に育ちながら、実母との確執というか憎悪を払拭できずに悩む女性がいます。「虐待」などとは無縁の、教育熱心で常識的なご家庭で、彼女の母親は(話を聞く限り)家事も育児も完璧な「専業主婦の鑑」のような女性に思えるのですが、本人いわく「毒親だった」というのです。友人はすでに結婚して家を離れていますが、なるべく実家には近づかないようにしていると言います。

彼女(友人)は完璧すぎる母親から、物心ついた頃から何かにつけて卑下されて育ったといいます。容姿についても軽くディスられたり、からかわれたりして、それが本当に嫌だったし傷ついた、と。なので今は義理の母(姑)とはつきあいがあるものの、自分の実家とはかなり疎遠だと言います。

彼女の話を聞きながら、私自身もはっとする記憶がありました。

何がきっかけかは忘れてしまいましたが、息子トムが中学生くらいの頃、なにか悪さをして叱った時のことです。ちょっとキツめに叱ったあとに、トムが珍しく泣き出して(親に叱られて泣くなんて小学生以来;)、

「お母さんは自分がすべて正しいと思い込んでる。頭ごなしに否定してこんで(=こないで)よ!」と急に言われました。

「はぁ?どゆこと?あんたが悪いんじゃないの。だから叱ってるのに、何いってんの!」私は反撃されたことに更に腹がたちました。

「だから、ちゃんと俺の話を最後まで聞いてよ。途中でさえぎらんで。お母さんはいつも自分が絶対的に正しいと思い込んどるけど・・・そういうの、本当にやめてほしいんだわ。・・・お願いだから。」

と言ってトムはじょじょに感情を高ぶらせて嗚咽しだしたのです。・・・叱った事がきっかけとなって、トムが普段から私に感じているストレスの本質を吐き出しているのだと察知しました。そう、私は自分が絶対的に正しいと(無意識に)信じている節があって、その価値観を相手に押し付ける傾向のある、嫌な女でもありました。それで人(夫や同僚など)を辟易させた事が以前にあった、と思い当たる節がありました。

・・・でもその時は私自身の怒りが収まらず、「何いってんの!子供のくせに!」と吐き捨てるように言ってその場を去りました・・・ショックでした。後になって、そこまでトムをじわじわと追い詰めていたのかと思うと、もの凄くショックでした。・・・「自分の子供にまで嫌われる私って、なんて嫌な人間なんだろう。」と。それ以来、私は私自身の、トムに限らず他者に対して押し付ける一方的な論理や価値観を猛省して厳重に戒めるようにしてきたつもりでした・・・いまだに矯正されたかは疑問ですが、はっきりと自分には人をとことん萎えさせる、致命的に嫌な欠点がある人間なんだと自覚するようになりました。

母親の悪い部分を指摘できたのは、トムが男子だから(異性だから)か、性格的に強いからか、わかりません。これが娘ぽや子との関係性に置き換えると、私自身は「仲良し親娘」と勝手に思い込んでいますが、実はぽや子も私の嫌なところを相当我慢しているのかもしれません。女子の場合は同性の母親に対して抗議などしにくいでしょうから、よほど強い性格でないかぎり、我慢してしまうのではないでしょうか。そして長年にわたる母親の精神的支配や束縛、押し付けてくる時代錯誤の価値観に、むしばまれてしまうのかもしれません。だからなのか、「毒親」に育てられて苦しむ人は、比較的女性に多い気がします。

私自身は自分の母親を「毒親」と感じたことは一度もありません。幼い頃から結構よく褒めてくれたし、私が決めた事には口を出さず、認めて応援してくれました。お金も出してくれました。今思い返しても改めて感謝します。そのおかげか、あるいは生来の性格からか、私は楽観的で根拠のない自信家で、なにをやっても「なんとかなるやろ」というノリでやってきました。一歩間違うとその勘違いな「自信」のせいで、他者に対して傲慢で、気遣いのできない幼稚な人間になってきたのかもしれません。

つまり「毒親」には2タイプあって、1つは同じように自己肯定感の低い「毒親」に育てられたタイプと、2つめはやたらと自己肯定感の高い勘違いな自信家タイプに大別されるのではないかと思っています。どちらも子供の気持ちを推しはかったり尊重できない点で、共通しています。

「毒親」にならないためには、傾聴・承認・賞賛・尊重

以前、自分の部下から「ミコスさんはめったに褒めてくれない」と冗談ぽく言われた事があり(これも20代の若手男性社員から;)とても驚いた事があります。自分では頻繁に賛辞を送っているつもりだったのに、そんな風に感じていたなんて。

以来、子供や部下を褒めるときは、大げさなくらい褒め散らかさないと伝わらないんだと肝に銘じました。特に若者の成長過程においては、他者(とくに親や上司)からの「承認」や「賞賛」は、心の必須栄養素であり、その延長線上で、自分が一人の人間として「尊敬」「尊重」されたいという潜在的な願望があるのです。

職場の人間関係は意志を持てば解消できるけれども、親子関係は簡単には解消できず、一生モノだからこそ、悩み苦しむのですね。

・・・自分自身の未熟さを忘れないよう、生きていかねばと思う今日この頃です。

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