日々の送迎は甘やかしか?
医学部2年生になり、1年生の頃とは比べ物にならないほど勉強が忙しくなった娘ぽや子。毎朝6時台の電車に乗って大学に行き、朝イチからびっしり詰まった講義を受け、夕方からは部活に参加し、夜は家庭教師か飲食店のバイトをして、24時近くに帰宅する日々です。徒歩15分の距離にある最寄り駅までは、毎日私が車で送迎しています。コロナで在宅勤務なので時間的には余裕でできますが、夫は「甘すぎる。高校時代は自分で駅まで自転車で通ってたんだから、自転車で行かせればいいじゃないか」と苦い顔。
でも毎日早朝から深夜まで活動して、バイトを終えて帰途に着く頃にはぽや子も疲れ果てている訳です。その状態でさらに自転車に乗って夜道を一人で帰ってくるなんて、事故や痴漢に遭わないかと心配で、家で帰りを待ってる方が余計にストレスです。そんな事なら私が迎えに行った方が精神衛生上よいのです。
ぽや子が疲れ果てて電車内で眠りこけ、降りるべき駅を乗り過ごしてしまう事も度々あります。しかも終電で帰ってくるので乗り過ごすと折り返しの電車がなくて戻ってこれません。仕方がないので深夜に遠方の駅まで車で迎えに行く事もしばしば。「自腹でタクシーで帰ってきなさい!」とさすがに一旦は電話口でキレますが、どうせタクシーも捕まらないだろうしお金もかかるので、結局は私が迎えに行きます。深夜1時でも2時でも、愛車のBMWでどこにでも駆けつける専属運転手のよーな存在です。むかあしTOYOTAのHARRIERという車のCMで、ライオンの顔をした運転手?執事?が、ピンチに瀕した女性をHARRIERを駆ってどこまででも迎えに行き、そして時間ぴったりに女性の目的地に届ける、という内容のCMがありましたが、これがどこか滑稽で、今でも記憶に残っております。そして今の私が、まさにこのライオンのよーだと自嘲しております。
親離れ・子離れが順調に進行中
でもですね。今のところ、子供に手がかかるといえば、最寄駅までの送迎くらいなのです。かつては24時間365日、子供のために働き、時には専属家庭教師となって勉強を教え、時には専属ナースのように病気に臥した子供を看て、時には専属カウンセラーのように悩みを聞いては励まし、時には専属栄養管理士のように栄養管理した食事を提供し・・・と実にたくさんの専属的な役割をこなしてきました。それが大学生になるやいなや、母親の果たす役割は金銭的サポートを除いてほぼ皆無になります。なんならバイトするのでお小遣いすら要らなくなります。ちなみにウチは学食代チャージ用に月1万と定期代、それに毎月の脱毛代・美容院代(癖毛矯正)に加え、季節の変わり目に洋服をたくさん買わされますが、それも女子なので致し方なしと思っています。これは「甘やかし」ですかね?
かつて専属○○の役割が数えきれないほどあった頃に比べれば、専属運転手などお安い御用ではありませんか。
今後、ぽや子が研修医になって実家から離れたりしたら、こんな事もできなくなるんだろうなと思うと、せいせいする気持ちよりも寂しい気持ちが勝る気がします。なので面倒であっても、面倒をかけられる事自体が幸せな事だと思いつつ、淡々と日々の送迎業務をこなしております。
ちなみにぽや子は電車内で寝過ごす癖は、中高時代からよくありました。特に中学時代、京都の鉄緑会に通っていた時には、帰りの新幹線で眠りこけ、名古屋を通過してしまったこともありました。あわや東京まで行ってしまうのか!?と焦りまくり、当時東京で一人暮らしの息子トムに深夜に電話して、東京駅で待ち構えるように指示した事もありました。途中の浜松で起きてなんとか引き返す事ができましたが・・
リビングのプリンタに打ち出される閲覧注意資料
最近は自室で勉強する姿を見るようになりました。1年生の時は全くと言っていいほど勉強している姿を見なかったのですが、ようやく医大生?らしくなってきました。かつて大学受験の時は、寝ている時以外は全て机に向かっていた時のぽや子の姿を思い出しました。
大学で配布されるテキストや参考資料をデータで持ち帰り、家のプリンタでよく出力するのでインクや紙の減りが異様に早いです。切らさないように常にストックを意識するのは、高3の大学受験の時以来です。
先日、リビングに置かれたプリンタの排紙口に、大量の資料が印刷されていたので何気なしに見てみると・・・

「男性○殖器系解剖図」と題された資料が、カラーで大量にプリントアウトされておりました。しかもカラーの図入りで・・・私はなぜか慌てて排紙トレイから取り出してクリップでまとめ、ぽや子の部屋の机の上に伏せて置いたのですが、ようく考えると何をドギマギしてるのだろうと笑ってしまいました。
先日の人体解剖の話題も含めて、医大生のいる日常とは、時々衝撃的な情報が目や耳に飛び込んできますが、これも次第に慣れていくのでしょうね。ぽや子を見ていると、世のお医者様がいかに多くの学びを経て今に至るのかを思い知らされ、頭が下がる思いです。これもぽや子が医学部に行ったからこそ垣間見せてもらえる世界なので、そういう意味でもぽや子にも感謝です。
「甘やかす」と「甘えさせる」の違い
同じマンションに住む30代ママさんが、4歳児の息子くんに手を焼いているとよく愚痴っています。癇癪もちで、ありえない状況で無理難題を言ってきて、要望が聞き入れられないと大泣きするのだとか。
例えば夕方、母子で帰宅した時に、マンションのエレベーターが点検中で、4階の自室まで階段を登らなくてならないと分かった時。息子は「抱っこしてぇ〜!」とせがんでくると。保育園からの着替えや布団の詰まった大荷物を抱えながら、4歳児を抱っこして4階まで登るのは、自分自身も仕事帰りで疲れていてあり得ないし、そんな無理を言ってくる息子にもブチギレると。それで「無理!自分で登りなさい」と突き放したそうですが、すると息子くんはマンション中に響き渡る大声でずぅっと泣き叫んでいたとか。う〜〜〜ん、さすがにこれは、ママも体力的に無理かもな〜と思いますが、それを知ってて息子くんはわざと無理難題を繰り出している可能性もあります。長じれば長じるほど無理難題の規模が大きくなるので、なるべく幼いうちからきちんと甘えさせておいた方がいいのかなと思った次第です。
幼い頃にたっぷりと甘えさせてもらえた子ほど、長じてから自己肯定感や自立心のある子に育つように感じます。甘えとは、相手の好意や愛情を確認する行為なので、親として可能な限りそれに応えてあげたいところです。それは結局、巡りめぐって親である未来の自分に返ってくる事でもあります。子供が幼い頃は、躾のためと言って無理に厳しくしたり、愛情の出し惜しみをするのではなく、周りが「過保護だ」と呆れるほど甘えさせてやればいいのだと思っています。だって親である自分が、我が子をぞんぶんに甘えさせてやらなかったら、一体いつ誰が私の子供を甘えさせてくれるというのでしょう?お金を子供にふんだんに与えてスポイルしてしまう事はあっても、愛情をふんだんに与えてスポイルする事はありません。どこまでが「甘やかし」でどこからが「甘えさせ」なのか難しいところではありますが、幼ければ幼いほど、無条件に受け入れてあげればいいのではないかなと思うのです。
もっともウチは、もうすぐハタチにもなろうという娘ですが、今だに甘えさせてます。でもそれで、親も子もハッピーならば、それはそれでアリかなとも思うのです。
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