9. 東大生の高校時代

東大生の高校時代(11)~東大受験(2)~

東大二次試験の一日目は国語、数学でした。国語が9時半から100分、数学は午後から150分(二時間半)です。

タクシーで本郷キャンパスに乗り付けたのですが、正門及び赤門前は反対者車線になる事もあり、本郷キャンパスの南に位置する龍岡門の前に着けてもらいました。トムはタクシー内で一言も発せず、話しかけるのも憚られるほど緊張した様子。

本郷キャンパスに近づくにつれて、地下鉄から続く大量の受験生の列が、赤門方向に向かって歩いているのが見えました。

住宅街を抜けて龍岡門の少し手前でタクシーを止め、ドアが開くと同時にトムは無言で降りて歩き出しました。

私は慌てて料金を支払うと、トムの後を追いました。しかしトムは後ろも振り向かず、真っすぐ前を向いたまま門に吸い込まれていきました。周囲でも同じような母子が大勢いましたが、どの子も緊張した面持ちで門の中に入って行きました。 門の外には取り残された母親達が、息子たちの後ろ姿を見送っていました。どの母親も心配そうに、祈るようにしばらく見守っていました。 

「頑張って!」

私はトムのどんどん小さくなる後ろ姿に心の中で呼びかけました。 

その後は試験終了後の17時まで、私は本郷キャンパス周辺で過ごしました。赤門前の通りのドトールで、PCを持ち込み仕事をしながら過ごしました。試験後は待ち合わせて地下鉄でホテルまで戻りましたが、地下鉄内も東大受験生でいっぱい。出題された問題について同じ高校の生徒同士で答え合わせをしているのでした。トムはそれに聞き耳を立てながら、どんどん顔が曇っていくのが分かりました。最強の武器である数学で、いくつか失敗したのが分かったようなのでした😱😱😱

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