JK娘(高校2年生)と会話していて時々、感じる事があります。
言葉の節々に、「私なんか無理」とか「女子には無理」いう意識が滲み出しているのです。いつからこんな思想が染みついたのかと呆然とします😱 そんな風に育てたつもりはなかったのに。
本人の希望で共学の中高一貫校に進みましたが、やはり男子には体力的にも学力的にも勝てないと思う局面が学校生活の中であるのでしょうか。体力的には仕方ないとしても、学力的には全くそんなことはない、逆に女子の方がコツコツ努力型が多い分、優位に立てる筈だと思うのですが。
ジェンダー格差
昨年12月に発表された各国のジェンダー不平等状況を分析した「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report)2018」によれば、対象国149カ国中、日本は110位で、G7の中では圧倒的に最下位との事でした。同指数では、「ジェンダー間の経済的参加度および機会」「教育達成度」「健康と生存」「政治的エンパワーメント」の4種類の指標を基に格差を算定してランキング付けされたものですが、日本の評価は、「読み書き能力」、「初等教育」、「中等教育(中学校・高校)」、「出生率」分野では、男女間に不平等は見られず世界1位のランクだった一方で、「労働所得」、「政治家・経営管理職」、「教授・専門職」、「高等教育(大学・大学院)」、「国会議員数」では、男女間に差が大きいとの評価で世界ランクはいずれも100位以下。特に「国会議員」、「政治家・経営管理職」、「教授・専門職」、「高等教育(大学・大学院)」など、社会のリーダーシップを発揮すべき分野で、ダイバーシティ評価が著しく低いとの事でした。ちなみにジェンダー格差が少ない1位から5位までは、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ニカラグア。(その他、フランス12位、ドイツ14位、英国15位、カナダ16位、米国51位、イタリア70位) アジア圏では中国は103位で日本より上、韓国は115位でした。
このデータによれば、中学・高校教育までは男女間での不平等はないとの事ですが、大学から社会に出ていく過程で男女間に格差が生じるようです。JK娘のマインドの変化を見ていても、いつのまにか「私なんか・・・」とか「女子だし・・・」という、どこか自意識と羞恥心が入り混じったような、「一歩引いた姿勢」が生じているように思います。例えば、学校の生徒会長に立候補するのはいつも男子ばかりで、もし女子が立候補しようものなら「ちょっと変わった娘」という事になるのでしょう。相変わらず明治・昭和の「女子は三歩下がって男子の影を踏まず」みたいな美徳が生きているのでしょうか。
あるいは親である私達が、「女子なんだから」という価値観を、知らず知らずのうちに刷り込んでいるのでしょうか。
日本がいつまでもジェンダー格差の最後進国であるのは、本人達の潜在意識の中に刷り込まれた「日本の因習や美徳」が最も大きな要因であると感じる今日この頃なのでした。
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