息子トムの高校3年生の1年間(正確には4月~12月の9カ月間)は、各種予備校が主催する大学別模試や全国模試などの校外模試が目白押しで、まさに試験責め、という日々が続きました。週末は何かしら試験の予定が入っていて、土日といえどもゆっくり朝寝などできず、朝5時には起きては朝食と弁当を用意し、試験会場までの交通機関や所要時間を調べたりと、親としては常に緊張状態が続きました。日々の疲れもあり、試験のある朝にうっかり親子で寝坊してしまい、模試が実施される大学の試験会場まで高速道路を飛ばして車で送っていった事も。こういう時、専業主婦のママ達は、きっと完璧に子供のサポートをするんだろうな、などといちいち自己嫌悪に陥ったものです。
模試の結果については、トムに尋ねる事は一切ありませんでした。結果に一喜一憂しても仕方のない事は、中学受験の時に織り込み済みです。しかし結果が良い時だけ、トムは自ら報告してきました。現役時代の模試では、東大の判定は、最高でもC判定だったと記憶しています。
「とにかく浪人はダメだからね。ウチはそんな余裕ないからね😓」
と、今思えば脅しのような追い打ち文句を、トムに常に投げかけておりました。
・・・実はこの時期の事は、正直あまり記憶がありません。親として物理的にも精神的にもサポートするのに一杯いっぱいで、毎日がうっすらとした緊張状態の中にある感じでした。受験生を抱えるご家庭は、どこもそういう感じなのではないでしょうか。
親としてできる事と言えば、栄養管理・体調管理、そして精神面のサポート位でした。また大学の願書取り寄せやホテル予約も、私が一手に引き受けました。
高3のGW以降、大学の願書の取り寄せを行い、受験予定の大学の入試日程に合わせて近隣ホテルの予約などを行いました。東大は近隣ホテルは既に予約がいっぱいで、少し離れた「東京ドームホテル」を予約しました。4人のお子様を東大理Ⅲに合格させた、かの佐藤亮子さん親子も利用されていたホテルです。東大二次試験日の期間中は、東大受験生とその親でごった返していました。
学校も、年明けからは自由登校となっていて、そのまま1月中旬にセンター試験に突入しました。自己採点で数学と英語は200点満点でしたが、国語が半分しか取れず、総合で760点くらいだったと記憶しています。しかし東大二次試験への足切りはなんとかクリアしていたのでした。東大理Ⅰはやはり二次試験が勝負、オールラウンダーではなく、一点突破型の生徒が強いと感じたのでした。