10. 東大生の浪人時代

東大生の浪人時代(1)~「第一志望は、ゆずれない」~

息子トムは、東大に落ちました。しかし慶応大学理工学部には合格を頂いていたので、私は約束通りそこに進学する準備を進めようとしました。この時まで気付きませんでしたが、慶応の理工学部の日吉キャンパスは、横浜にあるのですね。大学入試の試験会場は港区の三田キャンパスだったので、あの歴史ある荘厳な校舎と、落ち葉舞う美しい石畳の三田キャンパスに通うものとばかり思っていました。

慌てて近隣のいくつかの大学寮に問い合わせると、早々に入学を決めた学生で既に満杯で、入居はできない状況でした。それより何より、送られて来た入学書類に記載された初年度の授業料を見て、私は愕然としました。東大(国立大)の軽く3倍の額です😱 理系なので年次が上がるほどに授業料は跳ね上がり、大学院を含めて6年間通った場合、授業料だけで1000万コースです。私はにわかに怖気づきました。ウチは共働きとはいえ普通のサラリーマン家庭であり、下には私立中高一貫校に通う、金食い虫の妹(JK娘)もいるのです。今から一般の学生マンションやアパートを探して、一人暮らしをさせた場合の家賃や光熱費・生活費を考えると、情けない話ですが気が遠くなる思いでした。

更にトムはポロリと本心を漏らしました。

「慶応に通いながら仮面浪人して、来年また東大を目指したい」 と。

これを聞いてさすがに夫はブチ切れました。 

「馬鹿野郎!いくらかかると思ってるんだ!仮面浪人なんて、親にも大学にも失礼な事、絶対に許さんぞ!」

慶応大の前期の授業料の振込用紙をトムに見せました。それはそのまま、駿台の1年間の授業料に相当しました。

「・・・お父さん、お母さん、本当にごめん。でも俺、もう一回だけチャンスが欲しい。 ・・・このお金は、そのまま駿台に払ってほしい。」

・・・私と夫は絶句しました。もう何を言っても無駄なのと、ウチの経済状態を考えると、東京ならば国立にしか行かせられない、というもう一つの条件を思い出し、承諾するしかありませんでした。浪人する事を認めると、トムの顔にみるみる精気が戻るのが分かりました。親に「浪人したい」と言い出せず、ずっと悩んでいたのでした。

・・・こうしてトムの浪人生活は始まったのでした。😢

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