数学ヲタクの息子
息子トムがいかに数学ヲタだったかは、以前の記事「数学バカ(1)」の記事に書きましたが、それより以前の小学生の頃にも、その片鱗を漂わせる発言がありました。😅
中学受験のために算数の勉強をしていた時です。
算数の難問が解けた瞬間、自室から飛び出してきたトムは、目をキラキラさせながら堰を切ったように語り出しました。
トム: 「知ってる? 算数には二人の神様がいるんだよ!!」
私: 「…ほう、どんな神様? 勝利の女神みたいなのとか?」
トム: 「問題がなかなか解けなくて、ずっと考えているとするでしょ。するとある瞬間に、パッと『ヒラメキの神様』が降臨して、解法が頭の中に浮かぶんだよ。
それを急いで回答用紙に書くんだけど、数式を書いていくうちに正解に近づくとするでしょ。
すると今度は『トキメキの神様』が降臨して、ドキドキしてくるんだ。」
私: 「…正解できるかもしれないと思って、ドキドキするの?」
トム:「ううん、ちょっと違う。
問題用紙の向こうにいる、この素晴らしい問題を考えた、きっと算数が大好きな人の存在を、急にじわっと感じる瞬間があるんだよ。その時にね、なんかドキドキするの。」
私: 「…問題を通してその出題者とコミュニケーションしている感じなのかな?」
トム:「その問題が難問であればあるほど、問題用紙の向こうの意識のカタマリみたいなのを強く感じるんだ。
いやぁ、算数って、本当に素晴らしい学問だよね!!!」
私: ※内心、「こりゃ完全にヲタクだぁ~」と焦りながらも、
「…そこまで好きな学問があるって、ある意味幸せな事よね。
お母さんも田舎のヤンキー中学で数学嫌いにならなければ、今頃は違った人生を歩んでいたかもしれないわ。」
トム:「俺、こういう美しすぎる問題を作る先生がいる学校に、やっぱり入りたい!!」
…中学受験に関しては、得点源は算数のみの一点突破でした。
しかし「一芸(特に数学)は身を助く」で、オールラウンダーでなくても、東大合格は十分可能なのでした。
