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7. 数学バカ

中学における数学の重要性

「熱血」数学教科担任・T先生

中学1年の担任のT先生は、新卒の数学の教師でした。 

同じ学園の卒業生でもあり、某部活の顧問でもありました。

高校の生徒の中には学園に在学中のT先生を知っていて、「T先生」ではなく依然として「T先輩」と呼ぶ生徒もいました。

体操服に着替えて生徒の中に混じると、教師か生徒か全く見分けがつきません(笑)。それくらい若くて、しかも血気盛んな先生でした。

俺がこの学校を超進学校に変えてみせるぜ!」 

そんな気負いが全身からみなぎるような、ドラゴン桜の桜木先生のよーな若者。 

「こんなに若い先生で、学級運営とか大丈夫なの?」と周囲のママ友と囁きあったものです。

数学をこよなく愛し、生徒を愛し(生徒を高校生になっても下の名前で呼ぶのでウザがられたり)、いじめや不正を許さず、今時の若者らしく髪型と服装に気を使っていて、新卒にもかかわらず数学教師としての自信がたっぷりの先生。やたらに熱いので、生徒たちからはちょっと敬遠されがちだったかもしれませんが、私はそのうちこの若者に全幅の信頼と尊敬を抱くようになりました。

なにしろ教師という職業に対する愛情と熱意の総量が凄いのです。 

思い返せば、私自身はどこで数学が苦手になったかと言えば、中学時代の名物おじいちゃん先生を語らずにはいられません。

私が「数学嫌い」になったルーツ

定年間近の年老いた教師で、授業中は一切生徒の方を見ず、黒板に向かって数学の解法をぶつぶつと独り言のように唱えながら、延々と書き続けるのです。しかもいかに美しい文字で書くかだけに腐心していて、生徒が質問しても一切無視なのです。あるいはチラリと一瞥をくれると、「それは自分でよく考えてくださいね」と。「なんなんだそりゃ、それでも教師なのかよ」と、陰で皆に馬鹿にされていました。

教科書を見れば書いてある解法を、そのまま黒板に板書するだけの、定年まで平穏無事に給料がもらえればそれでいい、というやる気ゼロのダメ教師(失礼)。けれどもまだ世間を知らない中学生には、それが分からない。1

0代の前半に、数学に苦手意識をもってしまう事の深刻さを、当時はまだわからないのでした。周囲の友達も皆「あの先生の授業はさっぱりわからん」と言ってるし、中1の初めから補習塾に通う子も周囲には居なかったし、まぁ数学なんてそんなものなのか、と放置してしまった訳ですね。

そんな先生は、定期試験も「この教科書の、この部分が丸ごと出ま~す」と教えてくれちゃうので、そのまま方程式を丸暗記しておけば(よく理解していなくても)良い点が取れるし、それでいいのだと思ってしまっていました。

こうした状態が、基礎学力の醸成時期である中学1~2年で続くと、その後どんなにキャッチアップを試みても数学力は伸びなくなります。暗記科目と違い、数学は能みその筋力を鍛える科目なので、常に使い続けないとダメなのですね。スポーツと同じです。その他の教科は後からなんとでもなりますが、こと数学に関しては、脳細胞の若いうちに、徹底的に鍛えるべきだったのです。

そして教師のせいだけだとは言い切れませんが、特に中学1年時の数学教師の指導力や力量は、非常に重要なのです。

・・・当時の数学教師への恨み節が炸裂してしまい、お見苦しくてすみません(汗)

教科担任の360度評価の実施

息子トムの学校では毎年、全教科担任の360度評価のようなものが子供と保護者に配られました。すべての教科担任の評価がなされたのです。その結果、無気力・無意欲で授業が分かりにくい、と子供が不満を訴えるような教師が、突如ひっそりと「家庭の事情」と言って退職していく事がありました。悪い評価をもらうと、学校から辞職勧告があるのでしょう。厳しいですが、保護者からすれば非常に安心できました。

学校側も「滑り止め校」という汚名を返上すべく、自らの体質を変えようと必死なのです。中高一貫校なので、6年間を通じて同じ学年主任とその教師担任達が持ち上がりでその学年を担当する体制が敷かれていました。昨日まで小学生だったあどけない中1の頃から生徒達を知っているので、高3になって進路指導や受験対策をする際に、生徒の希望や性格、強み・弱み、保護者の希望や家庭の事情までをも考慮したきめ細かで親身な指導をしていました。ただし先生方と相性が良ければ最高の環境ですが、合わないとシンドイという事はあるかも知れません。 

熱血数学教師T先生は、その授業の中で、のちに良きライバルとなるM君(京大理系学部進学)と息子トムを、上手に競わせるようになりました。 またこの若き恩師によって、トムは東大を目指すようになったのです。(・・・続く)

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