医大生

医学部「地域枠推薦」の実態

娘ぽや子が最近驚いたことには、大学(医学部)に通う高校時代からの友達に「地域枠推薦」で合格した人がいて、その待遇の良さがヤバいのです。

入学金と6年間の授業料免除、おまけに毎月10万円の奨学金(返還不要)が支給されているといいます。条件によっては月20万の子も居るそうな。

「なにそれ!?大学は6年間タダで通える上に、毎月10〜20万もお金がもらえるって、ヤバない!?」

とぽや子は憤慨?羨望?の感情を抑えきれない様子です。「そりゃ車も買ってもらえるわな〜」と、最近親から新車をプレゼントされたその友達が羨ましくて仕方ない様子。

国公立・私立大学医学部では、地域医療の担い手を確保するため上記のような特別待遇で学生を囲い込みます。原則はその地域に住んでいることが条件ですが、もしお住まいの地域の大学医学部で「地域枠推薦」枠がある場合は、高校の進路指導室で早めに調べておくのがよいかもしれません。なにしろ6年間の大学授業料がタダになる上、(ぽや子の大学の場合は)6年間で合計720万貰える訳ですから、医者になる前からすでにお金を稼いでいるようなものです。しかも高校3年生の遅くとも12月までには合否が決まるので、精神的にも経済的にも圧倒的に有利です。医学部合格に必須の「共通テスト9割」も実は必達ではありません。

全国の大学における「地域枠推薦」等による入学者の割合はおおよそ2〜3割、地方大学によっては半数以上にも登ります。地方ほど医師の数が逼迫しているのですね。

しかし「地域枠推薦」について、当然ながらデメリットもあります。卒業後、9年間はその地元の大学が指定する医局に勤務しなくてはならない、という点です。医師不足に悩む地方都市であれば、勤務先の病院は当然田舎や僻地になるわけで、将来の本人のキャリア形成や専門性と合致しないことも起こりうるわけです。

そうなった場合、9年間の勤務の義務を「離脱」してしまう人も多く、そうなると6年間の奨学金や授業料に利子をつけて返還を要求されます。

地域枠推薦「離脱」の顛末

ぽや子の先輩の話では、かつて「地域枠推薦」で入学した女性の先輩がいたのですが、医師になり結婚して、3〜4年は地元の指定された病院で働いていたものの、同じく医師である旦那さんが転勤となり、それに帯同する形で退職・転居してしまったそうです。その結果、6年間の奨学金と授業料に20%の利子が上乗せされ、約2000万の返還を要求されたそうですが、すでに経済力のある医師のこと、全額一括で支払ってさっさと「離脱」されたそうです。

女性医師は特に、卒業後の9年間は結婚や出産、旦那さんの転勤など大きなライフイベントが続くため、この時期に勤務地を固定されるのは厳しいですね。

この制度は一定数の離脱者がいるため、厚労省も対策を考えているようです。もし医学部の地域指定枠をご検討ならチェックしておいた方がよいかと思います。大学入学後にご本人が悩むことも多いです。

さらに問題は、その後の「余波」です。その先輩の「離脱」の影響で、出身母校への「推薦枠」が減らされたそうです。母校の高校や後輩に迷惑がかかるという事を念頭に、慎重に考えて選ぶべきですね。

開業医をしているママ友も、

「大学受験期には飛びつきたくなるような選択肢だけど、実際に大学に入って5・6年生になり自分のやりたい分野や専門が出てきたときに、「地域枠」は大きな足枷となる。医師としての成長やキャリアを伸長させる若い時期に、大きく制限されて後悔することになるから、私は娘には絶対に勧めない」ときっぱりと否定されていました。。。

う〜〜〜ん。親が医師でもない、一般庶民からすると「地域枠」ってめちゃくちゃ美味しい制度に見えるけど、医師の中でこの制度を称賛している人はあまり見かけず、むしろ否定派が多いようです。

医学部受験は色々な選択肢がありますが、親がちゃんと調べておかないと後で後悔することが多いと反省しました。

私立専願とかうちにはとても無理ですが、医師になるにはそういうアプローチもあります。

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POSTED COMMENT

  1. 湯島Micos より:

    離脱のための奨学金返還を拒否されたり、医師会に入れなかったりなどのペナルティを強化して、離脱ができなくなっているようですね。なかなか根深い問題です。

  2. N より:

    離脱ができたのは昔の話で今はできなくなったと聞きましたが。

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