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東大脳の育て方

書棚にあったホリエモンこと堀江貴文さんの「ゼロ」をふと手に取って読んでいるうちに、ある事に気づきました。

幼少期の述懐の部分で、堀江家に唯一あった文化的なもの=「百科事典」を小学校時代はひたすら読みふけっていたというくだりです。

以前にも誰かの幼少期のエピソードで、「幼い頃に百科事典を何度も読みふけっていた」とのくだりがあったように思い出し、調べてみたところ、かの林修先生の「受験必要論」の中にも出てきていました。

林先生は3〜4歳の頃、祖父母に紙芝居を買ってもらい、暗記するまで読みこんだところ祖父母に大いに褒められて、ついには自分で紙芝居を作ったりして披露していたそうです。その後は子ども百科事典全8巻をボロボロになるまで読み込んで丸暗記してしまった、というエピソードが語られていました。

お二人に共通するのは「東京大学出身」。ホリエモンは中退されていますが、いずれも東京大文学部に現役合格されています。

百科事典は東大脳を作る?

お二人の幼少期に共通するエピソードは百科事典なのですが、要は3歳から10歳くらいまでの間の、脳が急成長する時期に、世の中のありとあらゆるジャンルの膨大な知識・情報を片っ端からインプットした、という点が共通項なのだと思います。理想的なタイミングに、良質で膨大な情報をインプットする事により、脳細胞のシナプスを刺激し発達させたという事でしょう。

東大生は「生まれつき頭が良い」とか「IQは遺伝だ」と言われますが、やはりそんな事はないのだと改めて感じる次第でした。東大はガリ勉しても入れないと言われますが、それは偏差値が高いからではなく(そういう側面もありますが)、幼い頃からどのような脳みその使い方をしてきたか、脳の筋トレをしてきたか、が本質的に問われるからだと思います。

幼い頃の「環境=親の価値観」が子の能力に影響する

オリンピックで金メダルを獲るような選手は、やはり幼い頃から親からそのスポーツに慣れ親しめる環境が与えられていたり、音楽で花開く人は親が音楽好きで物心ついたときから家に音楽が流れていたり、何かしら素地があるものですよね。

勉強も全く同じで、幼い頃に家に転がっていた「百科事典」がまさにその素地やきっかけを作ったのだと言えますが、なぜか勉強の資質については「生まれつき頭がよかったから」とか「天才だったから」と言われて、先天的なものだと見なされがちです。

10歳くらいまでの成長過程で、何に触れるか、どんな体験を積むかによって、子供の伸ばせる能力が決まってくるのだと思っています。皆様はどんな体験をお子さんにさせていらっしゃいますか?特別な幼児教育や英才教育などは必要なくて、将来興味を持ってもらいたいものや環境を暮らしの中に置いておくだけで、子どもは勝手に養分にしていってくれるのだと思います。

 

「問題児」は「異才児」のさきがけ?

ホリエモンの「ゼロ」で、子供時代のエピソードを読んでいると、息子トムにも似たような行動や言動があったなぁと改めて気付かされます。
ホリエモンのような偉大な実業家になぞらえるのは大変おこがましいのですが、子供の頃は同じく「問題児」扱いされたり、スマホやコンピュータにハマり過ぎて母親(私)にスマホを捨てられたり、母親(私)に包丁突きつけられたり(笑)、「東京に行きたいから東大受験を決意する」とか、もう腑に落ちまくる描写があり過ぎて切なくなります。今思えば「ああ、トムはあの時こういう風に感じていたのかもしれない」とオーバーラップする部分が多々あります。私自身もがさつで一種「激しい」母親だったので、一度トムに泣いて抗議されたことがありました。育てにくいと感じていたのは、男子だからということの他に、環境に収まりきらない異才があったのかもしれません(←親バカですねハイ)。

保育園や学童は「体験」の宝庫

ちなみにうちも子ども百科事典を買って家に置いてありましたが、子ども達が家で読んでいるところを見た事はありませんでした。両親ともに共働きで、家でゆっくり子どもと過ごすのは週末だけだったので、それに気づく余裕もなかったのかもしれません。

思い返せばお世話になった保育園や学童には、保護者から寄贈された絵本や百科事典が豊富にあって、子ども達がいつも自由に読んでいました。図書館と違って、畳の上で寝転んで読んでいる子や、保育士さんの膝の上で読んでもらっている子など、お迎えに行くと、親の迎えを待つまでの間の時間を、子ども達は思い思いのスタイルで本を読んでいました。もしかするとあの時間が、子ども達にとっては貴重な脳みそへのインプットタイムだったのかもしれません。

・・・ということで、このGWの断捨離でBOOKOFFに売ろうと思っていた「子ども百科事典」を、お世話になった学童へ寄付させてもらいました。とっても喜ばれました。

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