遅ればせながら新年おめでとうございます🎍
今年のお正月は、これまでとは全く違うものでした。私もついに、帰るべき実家のないお正月を迎えました🥹
空き家となった実家
おととし10月に実母が腰の骨折で寝たきりになり、老人介護施設に入所しました。以降は実家には実父が独りで暮らしていましたが、去年8月に脳梗塞で倒れてしまい、1ヶ月の入院ののちに回復したものの、母と一緒の老人介護施設に入りたいと言いだしました。母と同室で入所できる老人介護施設をしばらく探して、昨年10月に幸運にも二人一緒に入所することができたのです。
これまで盆暮に子供を連れて帰省していた実家は、ついに空き家となってしまいました…
近所に住む実兄が管理してくれていますが、そこへ両親が戻ることはもう二度となく、施錠されているので中に入ることもできません。子供達が幼い頃から通った私の実家。もう二度とそこで両親と過ごすことも、足を踏み入れることもできない場所となってしまいました。・・・いやほんとに寂しいですね🥹

いつかはこういう時がくるとは頭ではわかっていたものの…..故郷を失った喪失感がありますが、両親が存命であることだけは救いです。
介護施設での両親
そして両親は清潔で明るいホテルのような介護施設で暮らしています。 24時間体制の介護スタッフ、栄養管理された食事、充実したリハビリプログラム、季節の行事などなど… 専門的なケアを受けられることは、家族にとって非常に安心です。
ただし母はずっとうとうと眠っていて、時々急に私達の会話に反応して喋り出したかと思うと、完全にボケたことを話し始めるのでした。
「わたしのことわかる?ミコスだよ!孫のトムとぽやこも一緒だよ」と呼びかけると「わかるよ」と返答はするんだけど薄目を少し開けるだけ。
もうすでに私達のことを認識していないのかもしれません🥹
こうやって人は衰弱して死んでゆくのだと、冷静で客観的なもう一人の自分が、愛する母の姿を凝視しているのでした。こういう姿を見せることで「母はこの先もう長くないのだ」と家族が心の準備をする猶予を与えているのだと感じました。
おととしの秋までは普通に元気に私達を迎えてくれた母。怒りっぽいけど愛情深い人だった。愛情いっぱいに私を育ててくれた母。もっとたくさんお喋りしておけばよかった…それだけが後悔。いつも忙しく帰省して、母とゆっくり会話する時間もあまりなかった。今となっては取り戻せない時間が悔やまれます。

一方で父は、脳梗塞の後遺症でロレツが怪しい時がありますが、ボケてはいないので会話が成立します。とっくに成人したトムやぽやこにお年玉をくれました。
同室とはいえ殆ど会話もないだろう母の最期を、父は看取るつもりなのだと思います。こういう形で深い夫婦愛を見せてもらった想いでした。
夫や息子の反応は・・・
夫と息子トムは、いたたまれなくなったのか途中で居室から居なくなってしまいました。かつての元気な両親の姿しか知らない二人には衝撃だったのかもしれません。
ぽやこは私と頻繁に母や父のお見舞いに来ていたので、全く動じることなく父と一緒に、持参したプリンなど食べながら大学での様子などを語っていました。ぽやこの通っている大学は、父や母が出た大学でもあるので父はとても嬉しそうです。
「ぽやこは何科の医者になるの?産婦人科!?そりゃいいな!医者になるまでじいちゃんは生きてられるかな〜」
と父は終始にこにこしていました。娘がいてくれることに、心底感謝する1日でした。
これからの家族の形
「おばあちゃん家」「実家」は物理的になくなっても、両親にもらった自分や子供達へのたくさんの愛情と思い出は一生忘れることはありません。これからも場所に縛られることなく、家族の絆は続いてゆくと信じています。
子供達が幼い頃、一緒にあちこち旅行したりして意識的に思い出作りを沢山してきました。自分たちなりにできる範囲で親孝行をしてきたつもりなので後悔はありません。
でも欲をいえば、母と二人で旅行をしてみたかったな〜。
女同士でいろんな話をゆっくりしてみたかった。母という人をもっと知りたかった。
私の幼かった頃の話とかも、もっと聞きたかったな。もう今となっては不可能だけど。
慣れ親しんだ実家でのお正月はもう戻ってこないけど、この変化を通じてより本質的な「家族の在り方」を考えるきっかけをもらったような気がします。
そして自分達の30年後はどうなっているのか、どうなっていたいのか、リアルに考えるようになりました。50代って残された時間も限られているから、家族の物語を大事に紡いでゆきたいと感じます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!
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