私立中高一貫校の学校説明会
小6の5月頃から夏休み、そして秋口にかけて、あちこちの私立中学で入学説明会が催されました。トムが憧れた中学は歴史ある男子校でした。
学園の敷地内には、歴史を感じさせる赤レンガ造りの美しく荘厳な講堂があり、ステージの中央には神々しくライティングされた十字架が掲げられ、その壇上で「建学の精神」などを穏やかに語られる神父の校長先生のお姿を眺めながら、「どうしてもこの学校に息子を通わせたい!」と強く願ったものでした。
整った学校の設備や大学進学を見据えた6年間のカリキュラム、何よりそこに集う友達や先生方の素晴らしさ。
中学受験とは、環境を買うことなのだと痛感したのです。
だからこそ最も大切なのは、偏差値の高低ではなく本人に合った学校かどうか、ということ。例えば学習面は生徒の自律性を尊重する放任型か、それとも補習や宿題を多く出す管理型か。先輩・後輩の上下関係は厳しいかそうでないか。
クラスや部活でいじめがないか。
教師陣は若手が多いか、年寄りが多いか(私立は転勤がないので教師陣の年齢層が高くなりがち)。
そこの学校にお子さんを通わせるお母さま達のご意見などを伺いながら、実際に学校にも足を運び、子供の性格と照らして学校選びの参考にしました。
…とはいえ息子トムの場合は、学校を選べるような成績ではなかったので、選択肢も非常に限られていましたが。😓
学校見学会の際に「模擬入試」と称して数学と国語のテストだけを受けさせる学校もありました。
息子は算数だけは良かったせいか、後日その学校の教頭先生が何度も自宅に来られて、「特待生枠で入学しないか」と勧誘された事がありました。
驚きましたが、事実です。
どうやら理系(算数)に強い生徒を獲りたいという学校が多いように感じます。
やはり受験の要は「算数」なのだと実感しました。
その点はトムは有利でしたが、いかんせん国語や社会などの文系科目が、得点源の算数を圧倒していました。ただし学校側も、総得点だけを見て判断しているのではない事は明らかでした。
・・・結果的にはその学校が共学だった事もあり、オファーはお断りしてしまいましたが、この事はトムに自信を与えてくれました。
志望校決定
成績は思うように伸びませんでしたが、上記のようなオファーをくれる学校もあり、トムは第一志望校を当初憧れた男子校に定めました。親子で目指してきた学校で、決意は固まりました。しかし私は内心は、男子校であれば第2志望以下でもよいと考えていました。それを口にするとトムのモチベーションが下がると思い、決して本人の前では言いませんでしたが。😓
良いと思う参考書や問題集はどんどん買いそろえ、受験モードに突入していくのでした。