2. 東大生の幼児期

子供の「バカ」と「天才」は紙一重

息子トムは現在、東京大学工学部4年生に在籍しております。本郷キャンパスにほど近い、文京区内で一人暮らしをしています。

現在は卒論と大学院受験のための準備に忙しい日々を送っています。

小学生の頃の成績は中のちょっと上くらい。勉強は算数と図画工作だけが突出して得意な、いたって普通の子供でした。

小1〜2年生の頃は「保育園上がりの問題児」として、担任の女性教師から目の仇(かたき)にされてきました。

同じ保育園から進学した他の同級生の女子2人とともに「3バカトリオ」などと呼ばれて廊下に立たされた事もあります。

小5の夏休みの終わりに(私が)中学受験を思い立ち、小6で中学受験塾に入りました。当然ながら算数以外は殆どついていけず、

成績順のクラス分けでは7クラス中で常に下から2〜3番目のクラスに在籍していました。

受験の結果は第一志望の中堅私立中学に落ち、滑り止めで受けて受かった私立中学に進みました。

そこで出会った素晴らしい友達や恩師に触発され、東大を目指すようになり一浪の果てに東大に合格しました。

東大入学後は燃え尽き症候群になることもなく、レゴ部に入ってみたり、東大の英語のクラスでグループリーダーになってみたり、

周りの友達に触発されて司法試験を目指し猛勉強したり、プログラミングを勉強して変てこなアプリやロボットを作ったり、

オンライン家庭教師や深夜の警備員のバイトをして社会の裏側を覗いてみたり、YouTuberをやってみたり、オンラインゲーム(人狼)に(今も)

ハマってみたり、などなど、好奇心の赴くままに次々とチャレンジしていて、本当に楽しそうです。

「バカな問題児」とさげすまれていた小学校低学年児が、たったの10年後に東大生になるなど、当時は一体誰が想像できたでしょうか?

母親の私はおろか、トム本人ですら想像だにできなかったと思います。

たった一人、トムを幼児の頃から「賢い子供だ」と褒めていた祖母を除いては。・・・孫へのひいき目だと思って全くスルーしてましたが、実母だけはトムの事を「この子は頭の良い子だ。将来は社長か学者になるに違いない」などと根拠のない発言をしては私の失笑を買っていました。トムが東大に受かった時、「ほうらね。あの子はそういう子供だと私が昔から言ってたでしょ」などと見事に予言が当たった占い師のように満足気に言いました。私の母は長年小学校の教員をしていたので、何千人という子供達を見てきていました。なので肉親の立場ではなく、一教育者としての確信だったのかもしれません。そういう子供が、一定数いるのだと言います。ちなみに世間一般的には優等生とされる妹のJK娘については、一度もそのような事をいった事はありませんでした。

何をもって子供を「賢い」というのか? 

母親の私でも全く感じたことのない、トムの「賢さ」とは何なのか?未就学なのでテストの点や偏差値で図ることはできません。トムは幼少時はどちらかというと言葉も遅く語彙も少なく反応も鈍い、私から見ると愚鈍な印象さえ与えうる、いたって普通の子供でした。母の私には見えないトムの才能が、私の母には見えていたことに少し悔しさを感じます。

どこに「賢さ」を感じるのかと聞くと母は、「うーーーん」としばらく唸り、「なんて言ったらいいんだろうねぇ・・・」と説明しずらそうにしてましたが、やっと「小さくても大人のいうことを全部ちゃんと理解してるとこ」と言いました。「幼い時から、大人が話すことをちゃんと全部理解して、受け答えしていたよ」などと言います。ますますよく分からなくなりました。

当時私は妹のぽや子が生まれたばかりで育児に忙しく、4歳児の理解力を確認するような、忍耐と時間を要する「会話」にじっくり向き合うことはありませんでした。

そしてこれはある書籍で読んだのですが、そういうお子さんほど周囲の環境に馴染みにくく、置かれた環境によっては問題行動をおこしやすく周囲から孤立しやすい、などと書かれていました。。。

もしかするとトムはこのタイプだったのでは?と今頃になって思うのですが、今となっては後の祭りです;もっとトムのことをよく見てあげて、母親として理解してやれば良かった、と後悔しきりです。

我が子を「育てにくい」と感じていませんか?

もしお母様が、我が子を「育てにくい」「扱いにくい」と感じていたり、周囲から「問題児」だとレッテルを貼られていたら、中にはADHDを疑う方もいらっしゃるかもしれませんが、そこまで行かなくても「やんちゃ過ぎる」と感じる時は、周囲の評価を額面通りに受け取るのではなく、実は周囲に馴染めない「才能」があるのかもしれない、と親バカ丸出しで良い意味で疑ってあげて欲しいのです。ちなみに息子トムは3〜4歳くらいから、扱いにくさを感じていました。

「バカ」と「天才」は子供の中に表裏一体で存在する「才能」の発露であり、環境によって表出の仕方つまり周囲の受け取り方が変わるのではないかと考えます。そういうお子さんは、今とは違った環境に身を置かせてあげるのが良いと思います。息子の場合は私立中学だった訳ですが、偏差値の高低などではなく、良い意味で多様な才能や価値観が共存している環境に入れることが良いと思っています。

自分の才能にあえて蓋をして、同調圧力に屈するあまりストレスで行動が荒れていないか、お子さんをよく見てあげてください。親は子供をどうしても過小評価しがちですが、対等な一人の人間として接すると、問題行動の本当の理由が分かり、お互いにもっと早く幸せになれるのではと思います。

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